最近、ミドル層の方から次のようなご相談が増えています。
今の会社に特に不満はないし、転職しなければならないわけではないけれど、今の環境に甘んじていてよいのだろうか?
何か新しいチャレンジをした方が良いのではないだろうか・・・
そして、多くの場合、自分が希望する条件でどのような求人があるのかを知りたい、とおっしゃいます。
つまり、給与などの条件が先で、どのような仕事なのか?といった、事は後なんですね。
たしかに、転職を考えるにあたり、転職マーケットを知る事は大切です。
しかし、本当にチャレンジする事を考えるのであれば、あわせて、次の事も考えて頂きたいと思います。
ミドル層がチャレンジする転職において考えるべきこと
- あなたの強みや得意な事
- あなたがやりたい事
人材業界にいらっしゃる方にとっては、今更過ぎる事かもしれませんが、意外に自己分析ができていない方は多いです。
もちろん、エージェントとしては、ご面談の時にもお伺いしていますが、日頃、こうした事を考えている方でなければ、限られた面談時間の中では、表面的な事しか伺えない事も多いものです。
あなたならではの「強み」や「得意」な事を考える
年齢なりの強みであり、
例えば、40代派遣業界の方であれば、多くの方がマネジメントを経験されている為、
紹介業界であれば、専門性や、特出した実績、人脈などが強みになると思います。
あなたが本当にやりたい事を考える
様々なご経験のあるミドル層の方であれば、
という事を考えるとスムーズかもしれません。
上記2つを分析した上で、マッチする求人があるのか、ないのか?
あるとすれば、どのような求人なのか?条件はどうなのか?という事を検討します。
求人は、2つのバランスです。
やりたい事があなたの強みが生かせることで、求人があるのであれば、給与も出やすいですし、あなたにとっても求人企業にとってもメリットのある転職(採用)になりますが、経験がない事をやっていきたいのであれば、少なくとも給与が下がる事を覚悟をする必要はありますが、必ずしもそう単純に行かない場合もあります。
例えば、人材派遣から紹介にチャレンジしたい、これまでやってきた分野と違う分野の人材業にチャレンジしたい、というケース。
給与どころか、採用に至らない可能性もありますので、これまでの経験を棚卸し、経験の中で生かせる要素の洗い出し、給与面での妥協点などを改めて検討していくことになります。
ミドル層のチャレンジに必要なマインドセット
仮に転職したとしても、長年在籍してきた会社でジョブローテーションで新しい仕事をするのとは異なり、求められるミッションに対しての評価はシビアです。
その一方で、今後、働く期間が長くなり、この先、数十年働く事を考えると、
自分が携わっている業界の将来性はどうか?
一度しかない人生で、今の仕事をこの先もやっていきたいのか?
などと考えた時に、「転職」という選択をされるのでれば、是非とも、自分の考えを明確にして、「覚悟」をもって、早めの行動をとられる事をおススメします。
その為に、この先、何を武器に、どんな事をやっていきたいのか?といった整理がこれまで以上に重要なのです。
人生100年時代を見据え、主体的に自分自身のキャリアを考えていきましょう。
この記事の担当者
渡辺友栄
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
コンサルタント 人材業界歴20年