人材紹介会社の2つの給与形態
大きく分けて2つの給与形態があります。
(1)固定給ベース
スタート時の月額は経験によりますが概ね20~30万円。
賞与は個人の実績を中心とした人事考課×会社の業績により決まります。
ポジションがあがれば月額や諸手当もアップしていきます。
総合人材サービス会社、人材紹介事業を兼業で展開されている会社組織全体で売り上げを構築しているような仕組みで回している会社ではこの給与形態が多いです。
メンバーだと年収で300-400万マネージャークラスになると600-800万役員クラスだと800-1000万以上位です。
(2)固定給+インセンティブ
人材紹介専業で一気通貫性の会社はこの形態が多いです。
会社によりインセンティブ制度の設計は異なりますが、売上に対する還元率は概ね30%前後に設定されている会社が多いです。
また、
- 売上に応じて還元率が段階的にあがっていく
- 固定給の部分があがっていく
等、売上実績がより給与に反映される制度の会社もあるなど、各社とも独自のインセンティブ制度を設計されています。
固定給は月額20万~50万円が多いです。固定給が高い場合は、当然会社からの期待値も大きくなり求められる成果も高くなります。
前職での実績に基づいたグレードからスタートし、徐々にグレード級(固定給)をあげていくイメージです。
果たして稼げるのか
いくらなら稼いだ実感が持てるのかは人により異なります。
国税庁の調査によると、年収1000万以上の方は全体の4,7%となっているのでここでは仮に年収1000万を基準に考えてみます。
ざっくりですが、売上3000万超で年収1000万を超える設計が多いので頑張れば年収1000-1500万は稼ぐことは可能です。
分野、領域はエグゼクティブをターゲットとされている会社が多いです。
補足ですが、最近の傾向として、会社としてのブランディング戦略に力を入れていらっしゃる会社では売上を作りやすい分、インセンティブ比率が低く固定給比率を高めに設定されている会社もあります。
転職の場面では
転職となると、インセンティブ制度以外にも、社風やKPI管理、一緒に働くコンサルタントのタイプなども気になると思います。
30代、40代、50代では、人生設計も異なります。
今回の転職では何を軸にするのか、何を優先するのかをコンサルタントと一緒に整理しながら進めることをおすすめ致します。
この記事の担当者
木村 正宏
【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
代表取締役 人材業界(派遣・紹介)歴32年